今日は「いてくれてありがとう」という本の中から、関根さんが訳した「もしわかってさえいたら」という詩の一部を抜粋してみます。
もし、ぐっすり眠っているあなたを見ることができるのが、これで最後だとわかっていたら、私はもっとしっかり毛布に包んであげ、神様にあなたの祝福を祈っただろう。
もし、外出するあなたを見るのが最後だとわかっていたら、私はあなたをしっかり抱きしめ、キスをし、出かけるあなたをもう一度呼び止め、もう一度しっかりだきしめたことだろう。
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若者にもそうでない者にも、明日という日は約束されているわけではない。だから今日こそ、あなたが愛する人をしっかり抱きしめることができる最後の機会かもしれないのだ。
そして関根さんの言葉で、次のように閉じてあります。
その日、その日を丁寧に生きること、その日、その日にその人の存在を喜びいとおしむこと、これこそ存在論的な生き方です。
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