週刊アーサー、不定期便


「週刊アーサー、不定期便」の創刊号第3話です。
上の写真の通り、アーサーといえばバイク、ハーレーです。
その辺の話も出てきますよ。

今日はバイクのことについて話しています。 いまやアーサーとバイクは切っても切れない縁です。バイクに対する語り口は彼の中にもいろいろ あると思いますが、ホントにこだわりを感じます。
アーサー バイクをね、たまーに、週末にいろんなことやりながらひとつのファッションとして、みんな乗っててカッコイイから乗るっていうよりも、バイクを「愛してる」っていうね。
バイカーって言葉がね、スクーター乗ってる人も二輪車乗ってんならバイカーじゃないかっていうんだけど、 でも、スクーター乗る人は自分のコンビニエンスで、いわゆるちゃりんこの延長で乗って、小回りが効いて 自分の用事を早く済ませるために乗ってる。 でも、バイカーってのは、やっぱりそのレベルじゃないんだよね。
   
  バイクが好きで、自然界が好きで、カウボーイに馬が欠かせないように、生活の一部みたいなね。
たしかにスクーターも生活の一部なんだけど、でもどっかでこう、その取り扱い方に対して、ポーンと道端に置いてね、また乗りゃいいって感じがあるよね。
なんかこう、バイクに人格を感じながら、人格はないんだけど。 そういうことをケアーしてる奴は、バイクとブレンド出来んだよね。コラボレート出来る。やっぱり馬を大切にしない奴は、馬も知ってて振り落とすじゃない。
もちろんこれは鉄のかたまりなんだけど、バイク好きな奴はなんでも乗ればいいと思うんだけど、ハーレーっていうのはそれだけバイカーに愛されて作られたものだから。
編集 やっぱり、ハーレーですか。
アーサー 今の日本のバイクってのは、バイクに乗らない人がバイクをデザインし、バイクに乗らない人がバイクを 作ってる時代なんだよね。
俺が行くバイクショップのオーナーは本田宗一郎さんが大好きで、本田宗一郎さんに惚れてバイクの会社に 入ったんだよ。でも結局大量生産になっちゃって、いつの間にかバイクに乗らない人がバイクをデザインし、車をつくる感覚でバイクを作っていた。
バイクは乗っていくうちに「あっ、ここ、こうした方がいいなあ」「ああした方がいいなあ」っていうのが 見えて来る。ある程度乗んないとわかってこないし。バイク乗りの気分でバイクのことを思うと、どう改善した方が乗りやすくなるかわかってくる。
今はかっこは面白いんだけど、乗ってみると味のない、なんかそういうものになってね。 結局は売れない、最終的には。
 
  日本の場合はすべて使い捨てだから、ある程度時間がたつともうその車種のパーツは無くなるわけ。もう新しいものに切り替えざるを得ないような作り方してるんだよ。
でもハーレーの場合はながーい100年の伝統も大事にしてるから、いまだにパーツがあるんだよね。そして変わらないハーレーの味がある。
それはある程度のブランド品の場合、例えばドゥカティとかビーエムとか、やっぱりそういう商品はスピリットとかアイデンティティーが、長い歴史の中で、確実に受け継がれている。
編集 歴史の中にある、見えない部分に目を向けるんですね。
アーサー 要するに、バイク乗ってる、そしてある程度の生き方持ってる、そして自分は自分のスタイルとバイクが好きなんだと。
タクシーの運転手しながらでもバイクを愛して、バイクスタイルを自分の生活の中の一部にしている奴ってのは、それなりの味が出るんだよね。それはただのコスプレのバイカーとは違って、そこはこだわりだよね。
ここは見えない部分だよ。
だってバイカーの格好すればバイク乗りじゃない奴だって、CDのカバー に出てバイク乗りに見えちゃうんだよね。まわりの奴がそういうふうに見ちゃう。
 
  でも本当にバイク乗りじゃなくても、自分の生き方を極めようとしている人は、本物か偽物かって のは見抜いていく、それは直感的な感性だと思うんだよね。それは言葉とか、こうだああだじゃなくて、直感なんだよね、人間の持ってる。
俺たちはその部分で生きていくと、いろんな感動させるものを創造していくんだよ。 でも今って、作られたものが多くてね。
編集 ユーミンの映像に出る人も、そういう基準で人選したんですか。
アーサー まあ、そこは俺のこだわりだから、中年の方がいいと。ある程度の生活感持ってた方が、重みがでると。でも出演者全員が中年じゃなくて、クリスチャンであり、バイカーであり、そして、タトゥー してる人ってのがさ、向こうからの要望なんだよ。(注:第一話参照)
でまあ、4人の50代の奴が中心になりながら、あと40代、30代の奴ね、トータルで6名。 でこういうバイクの格好。俺と松沢は牧師だから牧師のガウン着る格好も入れて。 でまあ、映像とスチール写真をとって、それをコラボレートしながら、なんか出すんだろうね。 で、タトゥーしてるからタトゥーも見せて。
そしたら監督さんが「アーサーさんはいいカラダしてますね。 女の人にもてるでしょ」って。もててどうすんのよって! で、松沢が「いいなー、アーサーは。俺は言われなかった」って、なんかそんな冗談をいいながら。
編集 実際には、どういう映像になるんでしょうね。
アーサー 高速を6台で走っているところを、バンで撮る。俺たちがそのバンに近寄ったり、横にいったりとか。 日が沈んでいくところとか。それを撮って。
で、彼ら曰く、最低10分はそれを見せたいっていうんだよね。CDのイメージをそこに出したいんで、バイカーでメリハリをつけたいっていうわけ。
ああゆうものはさ、彼らがそれをまとめていく時に、俺たちの映像だけじゃなく他の映像もあるからね。それをどうまとめるかっていうのは、俺らは俺らの自己中心に俺らのことしか考えてないけど、むこうはさ、トータル的なバランスを考えるし、それは作品になってみないと最終的には向こうがわの作りたいように作るわけだから。出ちゃったら俺たち何も言えない。
つづく
アーサーホーランドへのメールは下記のアドレスへ(件名にアーサーと書いてください)
戻る