週刊アーサー、不定期便
創刊号第4話です。今日からはアーサーの内面的世界にググッと近付いていきますよ。一部大人の世界が展開してますので、お子さんより先に保護者の方が呼んだ方がいいかも。そんな表現も含めてアーサーの魅力なんです。
ユーミンコンサートとの関わりは前回で終了。 今日からは表現するってことについて、話しています。始めての人はまず「過去の小部屋」へ行って、これまでの話しをチェックして下さい。
編集 制作者サイドによって編集されたものは、自分が表現したものと違うこともあるんですよね。
アーサー だから確かにものごとシンプルに進めていかなくちゃいけないんだけど、今はもうシステマティックなマニュアル時代なんだ。
でもその背後で悩んだり、苦しんだり、考えたり…。 自然体ってなんなのかなって問いかけながら、自分らしくあれる方向で物事やれば自分もやりがいあるし、その方が面 白いんだけど、どうしても型にはめられるじゃない。
向こう側のイメージにあったように向こうは作りたいけど、俺らそのイメージじゃなかったら、俺ら偽善者になるわけじゃない。そうすると俺たち演じてるわけだから。
役者ならいいよ。でも俺ら役者じゃないんだから、そこがやっぱ、一番難しいよね。
 
  やっぱ、形に現していく時に、カメラだって写 真だって結局あの四角い枠の中に入れられちゃうんだから、四角いスクリーンの中に出てくるわけだからね。もう、その四角が不自然なんだよね、本当のこと言うと。だって俺ら四角の中に生きてないじゃん、今。丸い地球の、ここには、俺らにはなんにも枠がないんだよ。でも俺らその枠の中に入れられたこと自体が、もう不自然なんだよね。でも自然にしてくださいって言うんだよ。でもそれって、神業だよね。
編集 それはある種の信頼関係で乗り切れるものですか。
アーサー だから男と女のセックスと同じで、そこで愛情が行き交うと、お互い一つになれるわけでしょ。俺らって、原点でそういうところで生み出されてきたわけだから、人とのリレーションシップも、いやらしい意味じゃなくてセックスと似てると思う。そこで、こう、お互いの気持ちが勃起してね、そして心が濡れてね、一つとなってね、そこで何か生まれるみたいなね。
 
  やらしく表現するんじゃなくて、すべて人との出会いとかスパークっていう部分…、 俺メッセージでもそうだけど、俺が語ってる時はね、勃起状態でね、人のハートの中にインサートしてね、そして、その種を植えてるみたいなもんでね。その人の心の中に、それがね、ハートが妊娠して、真理が生まれて、生き方が変わんだな!俺20年間やってて、だんだんねぇ、結局ねぇ、似てるなっていうかね。 俺たち分けちゃうけど、全部似てるじゃん。
 
  後は監督さんと自分達が、やっぱり共感出来る、感性で理解し合えるってのが大切なんじゃないかな。 で、そういう人はね、話さなくてもパッとあった瞬間に、なにか一つになれるんじゃないかな。
編集 理解し合えるためには、こちらからも何かを発信しなければなりませんよね。
アーサー 俺今、岡本太郎の本読んでんだけど、あの、「芸術は爆発だ。」って言った人。
彼の本の中に「生きることは芸術だ。」ってあるけど、その芸術って一体なにかっていうと、自分の中にあるものを自由に表現出来ることが芸術だと思うんだよね。
   
  ひとりひとりすっげー才能がいっぱいあるんだけど、型にはめたがる社会の言いなりになって、いわゆる塗り絵のように作ったものの上にただ色塗ってるだけで、面 白くねぇと思うんだけど、その面白くない生き方を させられている。
本当はその人自身の絵が描けるのに、人が描いた絵と同じような絵を描くことを生きることにしちゃってるからつまんねえと思うんだよ。
だからその人自身の中にある可能性っていうのはもっとすごいんだよっていうものを、俺が語ることを通 して何か気付かせるきっかけになればいい。
   
  俺自身も求道中なんだよ。俺自身も気付いて行きたい。なんか気付き始めている。だからその感動を…。そっち側に出会うと、そこは宇宙なんだよね、今まで、なんか、束縛された牢屋の中だったのが。
牢屋ばっかり見てたら牢屋だけど、宇宙の中に俺はいるんだということに気付いたら、 その束縛から解放される。こういうことを意識する…。これって絶えず戦いだけど。人間って、蛇の脱皮状態じゃないけど絶えず脱皮していかないと。それが生きることだと思うんだ。
   
  それはもう宗教のジャンルを乗り越えて、生き方の部分だから誰でも分かることなんだよ。
宗教になっちゃうと閉じ込めちゃったりするんだよね、逆に。その看板を背負っちゃうと、神学論争しちゃうでしょ。
もっとそれ以上のね、スピリット…。俺が読んでるバイブルの世界ってそれを言っていると思う。
   
  だから俺は人に答えを与えなくても、俺の生き方を通 して人が俺の中にあるものに魅力感じて、ね。
いちいち他のものと戦いながら、これは正しいんだなんて言うこと自体が俺にとって現実的な生き方じゃない。俺自身の生き方を通 して、人々は形のものよりこれの方がいいと。形じゃなくて、命なんだと。
でも命を形にしてしまうことって、俺らはある。だから絶えずそこんとこを、いろんな人と出会いながら自問自答する。今は異種格闘技の時代だけど、俺はどんなリングにも上がれる格闘家になりたいって気持ちなんだよ。
つづく
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