週刊アーサー、不定期便
超忙しい男、アーサーホーランドをつかまえて
いろいろ話しを聞きました。
近くで見ると、ホント、かっこいい!


インタビューの本題に入る前にいろいろ話をしていました。その中で、損得勘定抜きでこれはやらなくちゃってことがあるよねという話しになり、アーサーの次の発言から第2巻が始まります。

「今は『損するからやんない、得するからやる』っていう世の中だけど、俺らも今まで損得なら出来ないような事やってんじゃん! 拘置所を訪問して、犯罪者と話したりとかさぁ。ねぇ…。」

では、どうぞお楽しみ下さい。

<第7回、沖縄の兄弟-その1>

あの話ししたっけなぁ?この前オレが沖縄行った時の…。

俺がよく拘置所を訪問してた時、ヤクザの人なんだけど、殺さないと自分が殺されるっていうんで、相手を殺して、結局無期懲役になった奴がいたんだよ。
で、裁判やって無期懲役が決まるまでは拘置所にいたんだよね。
6回くらい訪問したかなぁ。

そいつのことを一生懸命思っているクリスチャンの女性がいて、 「 彼が、アーサーさんの本を読んで、是非会いたいと言ってる。」って言うから一緒に会いに行って、それがきっかけで何回も会ってたんだ。
そいつは、「弟子になりたい、出てきたら一緒にジーザスのために働きたい。」って言うような奴なんだよ。
で、刑が決まったんだけど、どこの刑務所に送られたなんてことはわかんないわけさ。 そんなことが前にあったんだよ。

この前、講演で沖縄に行って、アメリカンビレッジっていう所で、ゴスペルクワイヤーと路上でメッセージしてたのよ。
バイクファッションでハーレー乗ってさぁ、「あなたは愛されているー!」みたいな感じで。

それが終わってから、バプテスト教会で講演頼まれてたから、バイクで行ったらまだ閉まってたんだよ。
そこは米軍の人たちもいっぱい来ている、英語と日本語のバイリンガルの教会なんだけど。
そんで外で待ってたら、若者達も集まり始めたんだけど、そこに2人のヤクザ風の奴が来てさぁ、ドア開けようとしてるわけ。
係りの人が、「あっ!すいません。まだ教会閉まってるんですけど。」って言ったら、 「ここの牧師に会いたいんだ。」って言ってんだよ。
係りの人は、 「ここの牧師は英語で話すから、会っても上手くコミュニケートできないと思うんですけど、ここに今日メッセージをするアーサーさんが来ています。」って言ったらさ、 ヤクザ風の奴が、「アーサー・ホーランド!なんで、彼がここにいるんだぁ!?」って言うわけだ。

そのヤクザが、沖縄の奴がさ、 「アーサー先生!!」って言うんだよ。
どこかで会ったかなぁ?この人?
「自分は1月に本土の刑務所から出てきました。」って言うわけ。
沖縄の抗争事件で相手に鉄砲玉3発撃ち込んで、そして捕まって、刑務所に13年間いたって言うんだよ。

そして、「刑務所の中で、アーサーさんが拘置所に訪問して兄弟と出会った。」と…。
「彼からアーサーさんのこといっぱい聞いて、『是非、会ってみてくれ。』って言われてた。」だって!
「でも、アーサーさんは本土だし、自分が出てきた時には沖縄に帰えるから会えないなと思ってたら、なんであなたはいるんですか?」みたいなわけさ!

俺も、その無期懲役になった奴が、どこに行ってるかわかんなかったし、彼のこと心配してたあの女性も、彼がどこの刑務所に行ってるかわかんなった。
でもそのことで、彼がいた刑務所がわかったわけ。
つづく
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