<第11回 ハレルヤとしちゃん>
俺がサンフランシスコに講演会で行った時、そこでレストランを開いてる沖縄のヤツに、「ご馳走しますから、是非うちのレストランに来て下さい。」って言われてたんだよ。
で、講演会が終わってからそのレストランで飯食ってたら彼が、「いやぁ、アーサーさん、感動しました。アーサーさんに是非会いたいって人がいるんですけど、いま呼んでいいですか?」って言うから、「いいよ」って言ったんだよ。
そしたらそいつが来たわけ。
そいつは俺のことホームページで見てさぁ、「こんな人がいるのかって思って前から会いたかった。あなたは坂本竜馬の再来だ。今の世の中に、維新を起こす坂本竜馬現代版だ。」とかなんとか…心の血が騒いだって感じのヤツなんだよ。
そいつはSって名前なんだけど、シリコンバーレーでビジネスをやってんだ。
パールハーバーっていう映画に日本の兵隊として出たんだよ。ゼロ戦が飛び立つ時に、敬礼するやつ…。
そんなたくさん出てないんだけど、ちゃんと自分の名前が最後に出てくるなんて喜んでるようなヤツなんだ。
Sが俺のことをHPで見たり、以前ミッションバラバのヤツと一緒に行った集会で俺がメッセージしてるビデオ見たら度肝抜かれたって。「こういう人がキリスト教界にいるのかぁ!」って。
そして「自分のお母さんは新興宗教の教祖的な人なんだけど、アーサーの映画を見せたら、『この人にはすごい霊が注がれてる。』って言ったんです。」だってさ!
なんかすごい霊があるみたいな、大きな霊がなんとかって言ってたんだって(笑い)。
で、SはSで俺のことをもっと知りたいと思って友達に相談したら、アーサー・ホーランドのこと知りたければロサンジェルスに「ハレルヤとしちゃん」ってのがいる。
ハレルヤとしちゃんに聞けば、アーサー・ホーランドのことは教えてもらえるって言われたんだって。
ハレルヤとしちゃんは、ゲイでクリスチャンなんだ。
ゲイでありながらクリスチャンっていうのはどういう風にして心の中で整理できるんだろうとSは不思議に思って、牧師に聞くよりも本人に聞いた方がよく分かると思ってロサンジェルスのハレルヤとしちゃんに電話したんだ。
「実はアーサー・ホーランドさんのことについて聞きたいと思って電話したんだけど…」「ああ、俺はアーサー・ホーランドの講演会に何回も行ってる。アーサー・ホーランドを知らない人は“もぐり”だ!」って言われたって言うわけね。
そして、「ゲイのクリスチャンを救えるのは、アーサ・ホーランドしかいない!」って、そこまで言ったんだって。
俺、会ったことねぇんだよ、ハレルヤとしちゃんに!!
そして、Sがハレルヤとしちゃんに「どうしてゲイでありながらクリスチャンになれるんですか?それって矛盾あるんじゃないですか?」って聞いたわけ。
「よく聞いてくれたわ、S君!」みたいになって話してくれたんだって。
「だってねぇ、Sくん。自分は男だけど男が好きなんだ。服脱いで自分のハダカを鏡で見たら、その姿見てるだけで私勃起するのよ。」って言うわけ。
「でも、自分はジーザスが好きで、いつも朝早く起きて祈るんだ。祈るとすごいパワーもらって、困ってる人のことを祈るとみんな癒されるんだ。」って言われたってさ。
すごく祈ってて、朝ディボーションを必ず持つんだと。聖書読んで祈るんだと。そうすると力を得るんだと。
で、「いつも朝早く起きて祈ってると、自分のルームメイトのボーイフレンドが最近ジーザスに嫉妬し始めて、迫害されるようになって朝のディボーションが持ちにくくなってきてるから、その人と別
れようと思ってる。」って言われて、Sは「へぇ〜!!!」みたいになってんだよ(笑い)。
彼は、ゲイであることは自分の性(さが)なんだと。
頭ではいけないとわかってるんだけど、体がそれを要求するんだと。
でも、自分はジーザスが大好きで、ジーザスからは離れられない。
ゲイは辞められないんだけどイエス様のことは好きだと。
これって、この前のヤクザの話しと同じだよな。
ヤクザは辞められないけど、クリスチャンやっていきたいってのとさ。
ふつう教会行くと、これ辞めないと聖められてないとか、あなたは本当の信者じゃないとかきっぱり言われるわけさ。
すると、来る人って限られてくるよね。
だから、本当に来たくても来れねぇ人がいるんだよな。
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