ある時ダビデは親父に、
「おまえさぁ、兄貴が戦場で戦ってるんだよ。
お前はまだ戦える年じゃないけど、せめて兄貴に
弁当でも持って行ってくれ。」って言われたんだ。
だから弁当持って行った。
そしたら、イスラエル軍対ぺリシテ軍が戦っている。
バトルをしてるんだ。
ぺリシテ軍の陣営からは、ボブサップみたいなゴリアテが出てきてる。
ボブサップゴリアテが
「おい、お前ら!神に選ばれた民なんてよく言えるな、コノヤロー!」。
みんなは「おー、こわ〜!食われる!」ってなってんだよ。
「お前ら!神が味方だって言うわりには、だらしねぇな。
お前ら殺して鳥の餌食にしてやろう。俺と戦うやつはいないのか。」
ダビデはビビッてるイスラエル軍を見て、
「お前ら、自分たちの神に誇りを持ってねえのかあ!」。
彼は自然界の中で、神とたわむれながら
自分の命のように羊を飼っていた。
野獣が来たときに石を投げて戦うということを通して、
神様が力を与えてくれ、守ってくれたという
信仰を持ってんだよ。
だからゴリアテに対しても、「俺が戦う!」って出て行った。
そしたら「お前バカか、軍隊養育センターで練習してないじゃないか。
武器の持ち方もわからねぇ癖に。」って味方が言うんだよ。
それでも、「いや、俺が戦う!」って言うから、
「しょうがないからサウロの剣とサウロの鎧。
この鎧はサウロ王の汗が染み込んでいて、
着るだけでヘラクレスみたいな力を持って戦える。」
ってことになるんだよ。
でもダビデにとっては、それは窮屈だったんだよ。
ダビデらしくないんだよ。
世の中の一般的なブランドの形に入れられても、
そんなものはダビデのハートに合わなかった。
ダビデは「そんなものはいらない。この石投げでいく。」
「今は近代社会の、近代的武器を使う時代なんだよ。
なに古典的な武器使ってるんだよ。」
「いや、コレが一番自分に合う。」
「ばっかー。」ってみんなは言うんだ。
目の前にはボブサップ。
そして出て行くのは武豊みたいに小さな騎手のようなやつ。
ボブサップゴリアテはダビデを見たときに
「お前バカかよ、馬に乗って帰れ!」って。
でもダビデは手に持ってる5つの石の1つで勝負したわけだよ。
そしたらその石はゴリアテの額のど真ん中に命中した。
そして倒したゴリアテの首を斬って、勝利したわけだ。
そして彼のニュースは、ばーっと広がった。
戦いだけじゃくて、音楽だって彼は神に音色を奏でた。
その音色があまりにも人を癒すんで、
サウロ王も音楽をプレイしてくれって頼んできた。
心が病んでいる時にダビデがプレイすると癒されるんだと。
それくらいの癒しのパワーも音楽を通して与えられ、
戦いのパワーも与えられた。
格闘家にしてミュージシャン。
マイケルジャクソン顔負け、プライドに出たら必ず優勝。
サウロは1000人やっつけたけど
ダビデは万人だって、どんどんまわりが認めていく。
でも奴はそういう部分で有名になる野心はなかったんだよね。
神に対する忠実心はあったけど。
だから神はちゃんと見てたんだよ。
やっぱりダビデは目の前にある小さなことに忠実で、
誰からも賞賛を受けなくても、羊を飼うという
与えられた仕事をきちんとやってきたってね。
そして、後に神はダビデを、イスラエルの民という羊を導く
王なる羊飼いにしたんだ。
だから、大きなことを考える前に、
小さくても今やってることに忠実であれば、
次ぎのことへと波紋のように広がっていくんだよ。
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