週刊アーサー、不定期便
<第24回、旅のはなし、ハーレー編>

この前、バイクで日本中走って来た。
まず宮城県に行ったんだけど、そこに住む
30代くらいの人が中心となって、
過疎化が進む地元を活性化させるために
何か出来ないかって考えたんだよ。
自分の育ったところを愛して、
都会に行かずにそこで働いて、
町や村のために何か出来ないのかと。
アーサーさんも自然界を愛しているようですので
ぜひ、ってことでそこで話した。
次の日は東京に帰ってきてメッセージ。
それから次の日は、山口県の徳山。

そして、次の日は小郡ってとこの秋吉台って、
修学旅行でよく行く所に行った。
そこでは以前交通事故で二十歳の若者が亡くなったんだけど、
そのお母さんがその子の一周忌に俺を呼んでくれて、
100人くらい友達を集めて講演会をやってくれた。
会場はみんなで協力して作った、かわいらしい田舎の教会。

そこに行ったら
「アーサー・ホーランド、ハーレーにまたがって東京から!」って
看板があるんだよ。
そこは人口も少なくて小さな所なんだけど、
そこに住んでる30代くらいの美容師が、
ジーザスでもない、教会でもない、
その看板のハーレーって言葉に目を止めた。
なぜかと言うと、そいつハーレーが大好きなんだよ!

ハーレーに乗る人が来るならぜひ会いたい、ってことで
教会に来て、交わり会のときに
「アーサーさん、自分はハーレーという言葉につられてきました。
自分はハーレーがとても好きで、こうゆう風に乗りたいんです。」
って写真見せてくれたら、
「ハーレーダビットソンとマーボロマン」っていう映画に出てた
ミッキーロークの写真。
ミッキーロークが皮のつなぎ着て、すごいハーレーに乗ってんだよ。
このスタイルでハーレーに乗るのが自分の夢なんだって
そいつが言うんだけどさ、お前おのれを知れよ!
ミッキーロークは足長いんだ!おめぇ、短いじゃないか!
みたいなやつなんだ。

でも、このスタイルで乗りたいって言うわけ。
このバイクはどうやって作られたか調べるのに、
ちゃんと映画見て作ったところにまで連絡して、
このバイクに乗りたくてお金ためてると。
ミッキーロークが映画で着ていた皮のつなぎが
日本のどこがで展示されたとき、
わざわざ記念写真を撮りに行くような奴なんだよ。
このバイクが欲しいって。

「ああ、これなら俺の知り合いが2台ぐらい作ってるよ。
頼んだら作ってくれるよ。」
「ホントですか!?」ってことでその日は別れたんだよ。
奴は家に帰って、俺のことインターネットかなんかで
調べたらしいんだよ。
そしたら次の日、
「俺はすごい人と話しをしてたんですね。お詫びに来ました。」
ってジョニクロくれたんだよ、教会の中で。
それでいろんなこと話しして、次の日は大分。

大分では200人くらいの人に話したんだよ。
話した後に、食事しようって言うんで
ショットバーみたいなところに入って、
そこのオーナーにバイクをここに置いていいですかって聞いたら、
「あ!アーサーホーランドだ」って。
「俺のこと知ってる?」って聞いたら
「あなたの本を去年買いました。私もアメリカに行ってきました。
ハーレーに乗るんです。こんな所で会えるとは…。」
全然クリスチャンじゃないんだよ、その人。
そしてそこでその人と話して、
次ぎの日はバイクに乗って宇部っていうところ。

宇部のハーレーショップで
オイルチェンジしようと思って止まったんだよ。
そしたらさ、そこにおじさん連中のハーレーグループが何人かいて、
「え!アーサーホーランドだ、不良牧師がいる!」
「なんで俺のこと知ってんだ?」
「ハーレーの雑誌で見てましたあ。俺達年間5万キロ乗るんです!」
リアルバイカーは、雨の日も乗る。
人生の試練がやってきたら乗るの止めるのか?止めないって。
さすが!ウチの若い連中にも聞かせたいですよ、みたいな話しをしてさ。
そして「今度は講演会に呼びたい。」って言ってくれてんだよね。
それからまた、バイクにまたがって次は広島。

アーサーホーランドへのメールは下記のアドレスへ(件名にアーサーと書いてください)
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