<プロローグ>
俺が出てるショートフィルム、見たかな?
BOOKCAFEにアクセスすると、
そこに5話のエピソードがあるよ。
1作目はクレジットだけで、出演してないけど。
2作目からはカフェのマスターとして
ずっと出てるよ。
<第32回、ある講演会ーその1>
ある英語の教材を販売している
グループの講演会に呼ばれて、
700人を相手に1時間。
よかったよ、みんな感動してくれて。
今回は赤いスーツを着てくれってことで、
赤いスーツでやったよ。
その英語の教材は、
1ユニット60万円くらいなんだけど、
テープとかDVDがあって、
子供に英語を身につけさせるために
家族全員で取り組むことが出来るようになってるんだ。
彼らの中で英語を話す人は少ないんだけど、
自分たちで実際に教材を使ってみて、
そのよさを体験した上で人々に届けてる。
彼らは自分たちが売ってるものは
最高だという自信を持ってるし、
確かに英語の教材として
ナンバーワンなんだよね。
彼らは、俺が牧師だということは
知ってるんだけど、
見た目が赤いスーツに黒いシャツ。
イタリアンのシューズ履いてピアスしている。
この人は一体何者?っていう雰囲気なんだよ。
俺がやってることは、
人の心にいいものを届けようとする
「サービス」だから、
そうゆう観点から話をしたんだ。
俺はバイクに乗りながら、
それをやってんだけど。
俺と彼らとは、
何かを届けるという部分では
同じサービス業。
俺は牧師だから
バックグランドは教会なんだけど、
教会は100年の歴史の中で
人口の1%のクリスチャンしかいない。
セールスの世界から言うと、
そうとう問題だよな。
語ってるものは素晴らしいんだけど、
語ってる人がその素晴らしさを
本当に味わっているのかな。
一般社会の人たちは、
聴覚味覚視覚感覚乗り越えた部分で感じ取るから、
口先だけでマニュアル的に
「神は愛ですよ。素晴らしいですよ。」
って言われても、
あなたを見てると分からなくなる
というこのギャップ。
この人、クサイなって思ったら、
別に風呂に入ってないからクサイんじゃなくて、
人間的にクサイって、
そうゆう部分を察知する人たちって
いっぱいいるからね。
どんなに素晴らしい商品でも、
売る人によってその良さが伝わらずに
欲しくなくなるんだよ。
そうゆう観点から話し始める。
「みなさんが売ってるその教材は
本当に素晴らしいものだ。
日本人はコミュニケーションが下手で、
何を考えているか分からないと言われているけど、
グローバルに世界人ということを考えると、
日本人とはどうゆう存在なのかを
言葉でコミュニケートしていく時代だ。
聖書の中にもあるように
「初めに言葉ありき」だから。」ってね。
|