親鸞は、「他力の力」とか「普遍的な存在」ってことを言った。
自分が生かされている中で、
自分の信じてるものが、自分を豊かにし、
まわりを幸せにするなら、
それはいいことだと思う。
だから俺は牧師だけど、
宗教という衣を脱ぎ捨てて勝負してる。
仕事をする上でも、
自分がセールスするものがあなた自身を支え、
まわりを豊かにするなら、それはいいものなんだよ。
ビジネスのことを考えるならば、
世界で一番ビジネスが上手なのはユダヤ人。
ユダヤ人は金儲けのすべを知っている。
なぜなら、彼らは旧約聖書というものを頭で理解し、
生活を通してその価値観が体の中に染みこんでいる。
聖書には、金に必要以上に欲を出すと
悪につながるよとか、
金の良き管理者になりなさい、
というようなことが書いてあるんだよ。
また、彼らは自分たちが偶然に生きてるんじゃなくて、
自然界を創った存在が自分たちも創ってくれて、
生かしてくれてるということも
聖書を通して知っている。
だからこそ、感謝しながら生きるという姿勢が、
サービスの中にも出てくる。
自分が、見えない存在に愛されているという気持ちがあると、
人との関係にその気持ちが見える形となって現れて、
サービスということが
人の懐の中にある「お金」が目当てではなくなって、
人の心を豊かにすることが本来の使命だと思えてくるんだよ。
そしたら金は後からついてくるんだという教えを、
彼らは家庭の中で日々の生活を通して教え込まれているんだ。
だから、心の価値観が大事なんだ。
サービス業でも、利益を上げることに追われて、
「これを売らなくては」という焦りがあると、
どんなに上手に近づいてアプローチしても、
それは見えない部分で相手に伝わる。
でも、人に幸せになって欲しいという思いは、
アプローチが下手でもちゃんと伝わって、
買いたいという気持ちを起こさせるんだよ。
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