週刊アーサー、不定期便
<第39回、自分らしさで勝負する(出版記念パーティーにてvol.2)>

俺のメッセージはさ、
レストランでみんなが食事してる中で、
うんこの話しだよ!
それでみんなを引きつける。

そこにはもう半分酔っぱらってるような
やつもいるし、論理的な話しじゃなくて
感覚的に行く。

本のことを宣伝するより、
みんな来てくれてありがとうってね。

楽しんで家に帰って、コーヒーでも飲みながら、
もらった本をパッと広げたら「すげーじゃん!」
って思ってくれればいいんだよ。

その場で本を並べてサイン会なんてやらない。
緒方秀美と俺のコラボレーションで
生まれた本だから、
いろんな人に見て欲しいけど、
パーティーの趣旨は、みんなが楽しく食べて、
リラックスして、いいエネルギーを
得て帰るってこと。

楽しんだ空間の最後のデザートとして、
家に帰って俺の本を見たときに、
何か伝わればいい。

そういう感じで、ガーンとメッセージをやるんだよ。
まず、アンドレアの歌でガーンとはじけて、
その波の上に俺がガーンと乗る。
そして三上が登場。

果たして奴はその波に乗るのか、
巻き込まれるのか!?

本来は勧めないんだけど、
「三上、お前はあがり症だから、飲め!」
「ディーンマーティンとか、
サニーデイビスジュニアの
レベルじゃないけど、
お前はやっぱり、
飲んでリラックスした方がいい。」

でも、三上が普段歌ってるような場所と、
そのパーティー会場は雰囲気が違うんだよ。
会場も明るいし、知らない人はいっぱい。
自分が招いたビジネス関係の人もたくさん来てる。
だから、飲んでリラックスすればいいのに、
もう顔は真っ赤でさ。

酔ったのはいいんだけど、
今度は酔ったビジネスマンが
カラオケで叫んでるような感じなんだよ。
俺、今までいろんな人、見たけど、
酔っててあがってる奴、
生まれて初めてみたよ。
おまえ、酔っててもあがるんだな、
みたいなさ!

結局、その形の中で、
ベルリンの壁をぶち破るんじゃなくて、
ベルリンの壁が自分の上に覆いかぶさってきた
みたいな感じだったな。

終わったあと、三上はシーンとしてる。
こいつ 、そうとう落ち込んでるなと思って、
次の朝電話したんだよ。
「三上、お前昨日家に帰って
晩酌しながらため息もらして
「あ〜、あ〜」って、言ってたんだろう。」
「どうして分かるんですか。」
「長年付き合ってるからわかるんだよ!」
でも、いい経験になったと思うよ。

…つづく

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