第830回「ちょっと立ち止まって」
私たちの日常生活の中で、神様の存在をどれだけ意識することがあるでしょうか。おそらく、そんなに頻繁なことではないかもしれませんね。
物に取り囲まれ、必要なものはインターネットで簡単に入手できる便利な時代に「神様の偉大さ、神様の威厳、神様の優しさ」などを感じることや考えること自体、なかなか難しいかもしれません。
たとえば、病気になったり、失恋したり、困難に直面したりすることがあると、神様助けてくださいと祈りたくなる心がちょっとだけ頭をもたげてくるかもしれません。苦しいときの神頼みという感覚です。
しかし、私たちがどう感じようと、神様の偉大さや神様の私たちに対する恵みは、朝ごとにしっかり届けられています。ふと、気がつけば、そこに神様のめぐみのみわざがあるのです。ちょっと立ち止まりさえすれば、神様の優しさは、そこに届いていることに気づけるはずなのです。
朝目が覚めて、誰かにおはようと言う前に、「神様、今朝もこの地上で目が覚めました、おはようございます。今日も一日お導きください。このいのちを感謝いたします。」と祈れたらよいのかもしれません。
生かされているという事実を忘れてはならないのです。そこに人間としてのもっとも基本的な謙遜さがあるように思います。
今日もお元気で |