第836回「神様との関係」
神様とのかかわりの中で、いったい、どういうことがあったのか思い出すことが出来る人は幸いな人だと思います。人生の中で一度でも、神様に守られ、助けられたのだと思うと言える人はとても大きな経験をしている人だと思います。人間には、間違いなく、限界があり、超えられない壁があるということを知ることと、人間の限界を超えた神様の助けがあるということを認めることはどちらもとても重要な出来事だと思います。
この詩編には、イスラエルの人たちが過去に経験したさまざまな神様からの助け、神様の不思議な介入による勝利がしっかり書かれています。神様からの介入とか神様からの助けによって今があると言えることは人間の謙虚さとか、つつしみ深さに通じる何かがあるように思います。
心に喜びをもって、主に求め、常に御顔を求めるようにと勧められていますが、期待していなければ悲壮感だけになってしまうでしょうし、御顔を求めるという表現の中には、神様との関係の改善、神様からのほほえみを求めるというニュアンスがあるように思いますが、どんなときにも、喜びを心にいだき、神様と笑顔で応対することができる心が欲しいですね。
イエス様の祈りの中には、神様とのそんな関係が伝わってきます。ヨハネによる福音書17章にある言葉です。
「父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、すべての人を一つにしてください。彼らもわたしたちの内にいるようにしてください。そうすれば、世は、あなたがわたしをお遣わしになったことを、信じるようになります。 あなたがくださった栄光を、わたしは彼らに与えました。わたしたちが一つであるように、彼らも一つになるためです。わたしが彼らの内におり、あなたがわたしの内におられるのは、彼らが完全に一つになるためです。こうして、あなたがわたしをお遣わしになったこと、また、わたしを愛しておられたように、彼らをも愛しておられたことを、世が知るようになります。」(17:21〜23)
今日も神様に生かされていることを感謝し、神様に期待し、喜びながら丁寧に生きていきましょう。
祝福があふれますように。 |