第846回「他者の祝福を祈る」
私はGod bless youという詞を書いて、岩渕まことさんが曲をつけいろいろなところで歌われています。うれしいことです。私の弟も「祝福」という名前のCDを出していて。文字通り祝福という名前の曲を作り歌っています。名曲だと思います。
しかし、全体的に言って、日本の賛美歌の中に、誰かの祝福を祈る歌が案外少ないように思います。少なすぎるように思います。神様に自分の祝福を祈ることができることは幸いなことです。同時に、他の人の祝福を祈ることができえるということも、本当に大きな特権であり、それ自体がうれしいことです。
他者の祝福を祈るということを自分に与えられた奉仕として受け止め、それを実行する人たちが増えてきたとき、教会は成長し、人間としての成熟が始まるのかもしれません。いつまでも、目には目、歯には歯という視点でばかり人を見ることは止めたほうがよいのかもしれませんね。ただ、人を祝福するという視点は、神様に自分が本当に赦されていることを実感できないとなかなか育つものではありません。
ところで、祝福を祈るというとき、ただ良い事が起こりますようにということだけではなく、パウロが祈っているように
「そして今、神とその恵みの言葉とにあなたがたをゆだねます。」使徒20:32
という意識が大切です。
神様にその存在をゆだねること。神様の約束のことばに、相手をしっかりおまかせすること、それは相手に対する祝福を祈ることの中でとても大切なことだと思います。祝福とは神様の最善の計画がその人にもたらされることに他ならないからです。
どうぞ、私のためにも、お祈りください。
祝福を心から祈っています。 |