第848回「ハレルヤと言えたとき」
詩編117編はこの2節ですべてです。短い詩編です。このまま歌になりそうな詩編ですね。神様を賛美すること、神様をほめたたえること、礼拝することが奨励され、命令されています。そして、その根拠は、私たちに対して常に愛と誠実とをもって接してくださる神様だから、そのお方に礼拝をささげるのは、当然のことだというものです。
人間には限界があります。人間は状況によって態度も考えも変わり、いつの間にか約束が反古になることだってあります。人間は不安定な面を常に持っています。しかし、そういう私たちの弱さをはるかに超えて、神様の誠実さと優しさとは常に私たちに向けられているのです。私たちの状況のいかんにかかわらず、神様の誠実さは、私たちに向けられているのです。そこにこそ、私たちは「最大の避けどころ」を発見し、そこにこそ心の安息の場を見出すのです。
ハレルヤとは、「主を賛美せよ」「主よ、賛美します」という意味があります。神様の約束を思い出し心から「ハレルヤ」と主に向かって言葉を発することができたとき、きっと私たちの心に不思議な平安が届くのです。賛美できる対象を持っている、礼拝できる対象を持っているということは私たちの心の支えとなるお方を持っているということに通じます。
ハレルヤ。
祝福がありますように。 |