本物の牧師が語る聖書からのメッセージ!
あなたに仕える祭司らは正義を衣としてまとい、あなたの慈しみに生きる人々は喜びの叫びをあげるでしょう。
詩篇、132:9
第863回「生きる力」
正義と慈しみ、喜びの叫び、これらの要素が主に信頼して生きている人たちの中に育っているかどうか、それが聖書の示している「成長や成熟」のチェックポイントです。教会の成長、個人の成長の基本的な尺度と考えることが出来ると思います。そう考えてみると大変気になります。
キリスト教会に関わる人たちが、私自身も含めてですが、いわゆる人格的にあるいは、精神的に成熟しているのかどうか、また、それを本気で願いながら生きているのかどうか、考えてみると、心が重くなるような気がします。
神様が罪をどのようにごらんになるのか、それが明確にならないと正義の尺度はわかりません。神様の慈しみを、本当に自分自身の中に味わった人でないと、なかなか人に対して、優しくなれません。
この詩篇の中で、ダビデは実に謙遜に「神殿を建設する」ということを彼の一大事業として心に決心しているのですが、礼拝者として礼拝に携わる人たちの中に、正義と慈しみ、喜びという要素は欠かせないものであり、それらを神様との深い交わりの中で、礼拝の中で受け止め学習していくのです。
礼拝を通して、人格が練り上げられ、礼拝を通して霊的な成熟度が成長させられるはずなのです。教会の礼拝出席者の数量的な増加はうれしいものですが、それ以上にそこに関わる個人個人が、人格的にも霊的洞察力においても
大人になることの重大さを、考えさせられます。
神様の正義、神様の慈しみ、そして、神様への喜び、それらが、私たちの今日を生きる力となり支えとなりますように。
祝福を心から祈ります。
関根一夫
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