本物の牧師が語る聖書からのメッセージ!

主よ、わたしの口に見張りを置き、唇の戸を守ってください。

詩篇、141:3

第872回「愛をもって」

私たちの関係は、基本的には言葉と態度によって中身が決められていきます。私たちは言葉でつまずき、言葉で喜びを味わいます。箴言の中にもこんな言葉が書かれています。

口の言葉が結ぶ実によって人は良いものに飽き足りる。
人は手の働きに応じて報いられる。
無知な者は自分の道を正しいと見なす。
知恵ある人は勧めに聞き従う。
・・・
軽率なひと言が剣のように刺すこともある。
知恵ある人の舌は癒す。

言葉は自分の思いを伝えるための大事な道具ではありますが、それを駆使して自分が何を考え、自分が何を感じているのかを巧みに伝えるばかりが大事なことでなく、それによって「人を傷つけることも、殺すことも出来」「人を癒すこともでき」「人と和解することもできる」道具でもあることを熟知できるように祈ること、それが口に見張りを置き、唇の戸を守るということと通じているのだと思います。

誰かがあなたに、言葉で「ののしり」「いやみをいい」「脅す」ことは人生の中で何度か経験することでしょう。私たちは人が自分に何を言うのかコントロールすることはできません。でも、せめて、自分が何を語るかということについてはこの詩篇の言葉を祈りつつ、慎重に、丁寧に、愛をもって真理を語る者でありたいと願います。

感情対感情ということではなく、慎み深さを身に着けながら、丁寧に人の言葉を受け取り、それにきちんと冷静に応答していくものでありたいと思います。

祝福がありますように

関根一夫

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