聖書は人間の限界を明確に教えています。人間は有限であり、必ず死に行くものだということを決して忘れないようにと強く訴えています。ここでは、死ということを、霊が去るという表現で教えています。人が生きるようになったのは、神様が人の鼻にいのちの息(霊)を吹き込んだからだという思想がここにはあります。その霊が去ると人は地上での営みを終わります。だから、生かされている間、丁寧に生きること、生かされていることを忘れずに、感謝し生かしてくださる神様を讃えつつ生きることが重要なのです。
残念ながら、私もあなたも必ず死を迎えるのです。誰もその日を避けることはできません。早いか遅いかの違いがあるだけで、生きているすべてのものは、死に向かっています。だからこそ、そこまでをどう生きるのか、その先に何を見ながら生きたらよいのか、それは私たちの大きな課題です。そして、人の有限性を認めたうえで、最終的なよりどころとしては、人ではなく、創造主である神様こそふさわしいという視点をしっかり確立することが大切なのです。
そもそも、神様は私たちに対して「死の向こうに輝くいのち」があることを教えてくださいました。神様に信頼するなら、死の向こうに希望があるのです。キリストの十字架の死と復活は、まさに、そのための架け橋なのです。
キリストの復活のいのちは、信じるものすべてに提供されている希望なのです。イエス様を信じたら救われますよという言葉は、まさに、イエス様を信頼したら死の向こうに希望を持てるようになりますよということに他なりません。
祝福がありますように。