本物の牧師が語る聖書からのメッセージ!


ハレルヤ。聖所で神を賛美せよ。大空の砦で神を賛美せよ。力強い御業のゆえに神を賛美せよ。大きな御力のゆえに神を賛美せよ。

詩篇、150:1〜2

第881回「讃える」

詩編の最終章です。賛美への命令で詩編は終わっています。賛美というのは、讃える歌ということですが、私たちはどちらかというと人をほめることも、神様をほめることも下手です。賛美は歌が好きだから歌えるというようなものではありません。礼拝の心の表現であり、神様への直接的な感謝の応答だからです。

自分をほめられたいという気持ちはいつもあるのですが、人をいつもほめたいという思いはどうでしょう。同時に、神様をいつもほめたいという思いはどうでしょうか。ほめるという言葉がちょっと嘘っぽいようだったら、「讃える」という言葉で置き換えてみましょう。

人は、愛し合うと、相手のことを「讃える」ことをし始めます。そういう方向でその人を見るようになるからです。その人の悪いことをあまり言わないし、人がその人の悪口をいうのを好みません。神様からの愛を味わうことができると、私たちは神様を賛美することが無理なくできるようになります。力強いみわざ、大きな御力のゆえに、神を賛美せよと勧められていますが、聖書全体の中では、エジプトからの脱出、救い主イエス様の誕生、奇跡、十字架、復活、罪の処分、神様との和解、永遠のいのちの約束、聖霊の臨在、などなど、力強いみわざはたくさん書かれています。

問題は、それらの力強い御わざが、自分とどんな関係があるのかということになりますね。もし、関係があるのなら、きっとそれはあなたを賛美へと導きます。時々、そういう心は短歌や俳句の中にももっともっと反映されたらいいのかもしれないなあと思うことがあります。賛美の曲の翻訳ものの日本語の歌詞に時々愕然とすることが多いからです。誰が誰に対して何を歌っているのかよくわからないものや、ほとんど恋愛感情そのものをぶつけているような歌詞があったりするからです。できることなら、歌詞の意味がわかる歌を歌いたいなあと思います。

新しい歌がどんどん生まれますように。あなたの心の中に。
祝福がありますように。
関根一夫

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