本物の牧師が語る聖書からのメッセージ!


マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。

マタイによる福音書、1:21〜23

第844回「名前」

今日から新約聖書のマタイによる福音書を読んでいきましょう。1章には有名な系図とイエス様の誕生についての記述があります。今朝の言葉の中にはふたつの重要な名前が書かれています。聖書の中では名前は大変重要な意味があります。その人の性質や属性を意味することが多いからです。

イエスという名前はどこにでもある名前だったと言われますが、その意味は「神は救ってくださる」という意味です。ヘブル語ではヨシュアです。もうひとつの名前は「インマヌエル」という名前が出ていますが、これは「神は我々と共におられる」という意味ですと説明がなされています。イエス様がこの名前で呼ばれたわけではありませんが、旧約聖書の中のイザヤという人の預言が成就したのだという意味で書かれている名前です。つまり、イエス様が生まれたことによって、「神様がきっと救ってくださる」という希望と「神様がいつでも私たちとともにいてくださる」という希望が、私たちのところに届きましたよという告知がマタイの福音書の最初になされているのです。

そういえば、マタイによる福音書の最後の言葉は、この一章にある約束をイエス様が宣言している形になっています。
「 28:20 わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」というイエス様の言葉が紹介されているのです。当時の人たちは、ローマ帝国からの救いを求めていましたが、イエス様のもたらす救いは政治的なものではありませんでした。それは罪からの救いであり、神様との和解、永遠のいのちというものでした。

それにしても、「救い」の希望と「神様の臨在」の希望がイエス様によってもたらされているというテーマは福音書の中を貫いています。今日のあなたの生活の中に「神様の救い」と「神様の臨在」という希望がイエス様によってもたらされるだと聖書は教えているのです。イエス様を自分の心に歓迎してみたらいかがですか?

「イエス様、あなたのお名前どおりのことが、私の生活にもたらされますように。アーメン」
これだけで十分なのかもしれません。一緒に読みながら、その希望にふれることができますように。

心から祈ります。

関根一夫

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