この章には、施し、祈り、断食という当時の宗教的行為としてはとても重要視されていたものについて、どのように実行すべきなのかが書かれています。それらのひとつひとつについて、イエス様は「見栄のためではなく、人に見せびらかすこともせず、人に知られることを願うこともせずに」実行すべきことを教えています。そして、章の終わりにある有名な言葉が今朝の聖句です。
「まず、神の国と神の義を求めなさい」という言葉の意味ですが「神様の支配と神様からの救いを求めなさい」と考えることができます。「神様、よろしくお願いします。あなたの支配や助けを信じ、歓迎します。どうぞ、憐れんでください、助けてください。」という思いを持って生きればよいのです。そういう神様への信頼の心を育てながら、今日一日を丁寧に生きるとき、きっと道は開けてくるのです。
そして、先走って思い煩うことをせず、その日その日を精一杯生きること。無計画に生きるわけではないのですが、今日を一生懸命生きることで希望を明日に繋げることが必要なのかもしれません。明日の心配をしすぎて今日すべきことに手をつけることもできないということが、案外よくあることなのです。今日一日を与えられているわけですから、心配を神様に知ってもらいながらも、とにかく、今日を生きることに精力を使うとよいのです。
神様の支配と救いを求めつつ、今を大切にすること、今日を生きること、これだけできたら、人生の醍醐味を味わうことができるようですよ。
祝福がありますように。