本物の牧師が語る聖書からのメッセージ!


あなたがたのうちでいちばん偉い人は、仕える者になりなさい。だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。

マタイによる福音書、23:11〜12

第866回「仕える者に」

マタイによる福音書23章にはイエス様の言葉としては一番厳しい言葉が書かれています。ファリサイ派の人、宗教指導者たちの高慢や偽善を糾弾する内容が取り上げられています。

23:3 だから、彼らが言うことは、すべて行い、また守りなさい。しかし、彼らの行いは、見倣ってはならない。言うだけで、実行しないからである。
23:4 彼らは背負いきれない重荷をまとめ、人の肩に載せるが、自分ではそれを動かすために、指一本貸そうともしない。
23:5 そのすることは、すべて人に見せるためである。聖句の入った小箱を大きくしたり、衣服の房を長くしたりする。
23:6 宴会では上座、会堂では上席に座ることを好み、
23:7 また、広場で挨拶されたり、『先生』と呼ばれたりすることを好む。

有言不実行、高慢、見栄、虚栄心、慢心、などがあげられています。でも、考えてみると、誰の心にもあるものですよね。仕えることより、仕えられることが、私たちは好きですし、人に対しても、知らない間に上下関係を意識し、それなりの対応を期待することは、日常茶飯事です。自分の立ち居振る舞いや言動に対する注意や反省よりも他者への批判のほうが得意です。謙遜に、仕える姿勢を貫くことは案外難しいものです。

だからこそ、イエス様の生き方をしっかり見つめることが大事なのです。めぐみとまことに満ちていたというイエス様の言動に目を向けていくとそこには、「仕える者」としての意識があふれています。そういう心を持ちたいですね。

祝福がありますように。

関根一夫

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