本物の牧師が語る聖書からのメッセージ!

イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、シモンとシモンの兄弟アンデレが湖で網を打っているのを御覧になった。彼らは漁師だった。イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。二人はすぐに網を捨てて従った。

マルコによる福音書、1:16〜18

第872回「漁師」

今日からマルコによる福音書を読んでいきたいと思います。最初の弟子たちがイエス様に従っていく様子が短く書かれています。「人間をとる漁師」という言葉は、きっと弟子として選ばれた人たちにとって大変興味深い言葉だったのだろなと思います。

もちろん、漁師に理解できる言葉で語られたという面があるのですが、エレミヤ書16章には人々を元々の土地に戻させる解放の役割を説明して「見よ、わたしは多くの漁師を遣わして、彼らを釣り上げさせる」と書かれています。「人々を圧制から解放するために働く役割を与えますよ。」と理解できる言葉です。

彼らは漁師ではありましたが、「人をとる漁師」ではありませんでした。「人々が神様からの祝福を受け取れるように罪の海から解放する」という感覚を彼らは持ってはいなかったと思います。でも、そういう役割を彼らは神様からの召命と受け止め、すぐに網を捨ててイエス様に従います。それは、イエス様についていけば、それができるようになり、イエス様にしたがっていけば、きっと何か今までとは違う生き方ができると信頼してついていくのです。

イエス様と関わりを深めていくことで、私たちは、他の人たちと解放とか祝福を分かち合いたいと考えることができるようになります。それは、「人間をとる漁師」という方向性であり、間違いなく「人への祝福」を指向する生き方です。

今日も、神様の祝福が届きますように。

関根一夫

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