本物の牧師が語る聖書からのメッセージ!


ただ、神の国を求めなさい。そうすれば、これらのものは加えて与えられる。小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる。

ルカによる福音書、12:31〜32

第899回「小さな群れでも」

神の国という言葉には「神の支配」という意味があります。あるいは、神様の支配や統治が及ぶ人生の全ての領域で現実となる祝福のすべてを含んでいる言葉です。ですから、イエス様は、いろいろな物事の必要について、心配せずにむしろ、神様がすべてを知り、支配しておられるのだと信じて、その支配が自分の人生のすべてに及ぶように祈りなさいと勧めています。 問題だけを見てしまうと、私たちは圧倒され、おびえ、不安になり動きが取れなくなってしまうことがあるのです。

でも、神様がすべてをご存知であり、神様の支配が様々な問題をも覆い、神様の支配の中で処理されていきますようにと祈れたら私たちは、「問題の向こう側に、問題より偉大な神様を見る」ので、安心できるのです。解決はあるはずですし、神様は最善をご存知です。しかも、イエス様の御言葉にあるように、「小さな群れ」「ふたり、三人の信仰者の群れ」に対して、神の国をくださるという約束しておられます。

「小さな群れ」とは教会を指しています。ちなみに、教会とは教会堂ではなく、「イエス様を救い主として信じている人たちの群れ」という理解です。この小さな群れは、必ずしも教会堂に集まる集団だけではなく、定期的に家庭や借り物の集会場に集まる集団も含んでいます。 心をひとつにして、真実に礼拝者として生きようとしている信仰者の小さな群れの中に、神様は、神様の支配、守り、祝福のすべてを与えてくださいます。しかも、喜んで与えてくださいます。

神様の支配が、そしてそこからもたらされるすべての祝福が、教会の上にそして、家庭の中に、豊かにありますように。

祝福を心から祈ります。

関根一夫

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