本物の牧師が語る聖書からのメッセージ!


はっきり言っておく。すべてのことが起こるまでは、この時代は決して滅びない。天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。

ルカによる福音書、21:32〜33

第908回「変わらないもの

この章にはいわゆる終末論についての記述があります。世の終わりの兆候とはどういうものなのかが書かれています。そういう言葉の後に、イエス様が話されたのが今朝の言葉です。

世界は偶然に漫然と動いているのではなく、ある方向に向かって動いているというのが聖書の教えです。それは終わりに向かって進んでおり、その終わりの先に神様が用意しておられる「新しい天と新しい地」があるのだとも教えられています。ある意味で、人間の一生と似ているかもしれません。

肉に属するすべてのもの、この地上における自然も、いのちが終わるときがあり消えてなくなるほどの変化を味わうことがあります。イエス様は、絶えず変わる自然の営みの中にあって、変わらないものがあることを教えています。

「21:33 天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない」

イエス様の言葉とその教えは、時代を超え、人種や性別を超えて、語り続けられ今の時代にまで、福音として私たちのところにさえ、届いています。

私たち人間の言葉は状況によって変化し、約束も破られ、心にもないようなほめ言葉や心のそこからわきあがってくるような悪意にあふれた言葉などで不信や不安はあっという間に増大します。そもそも私たちの言葉には限界があるのです。

でも、イエス様は、ご自分の言葉について「決して滅びない」と断言なさいました。イエス様が何を教え、何を語られたのか、そういう言葉を丁寧に読み、学んでいくとき、私たちは永遠に価値のあるものを発見できます。イエス様は永遠のいのちの言葉を持っておられるのです。絶対に意味や価値が失われることがなく、人を生かす言葉をイエス様は語っておられるのです。

祝福がありますように。

関根一夫

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