イエス様が十字架にかけられ、葬られ、3日目に婦人たちがその墓に行きます。すると、墓はカラであり、そこに白く光り輝く衣を着たふたりの天使がいました。そして、天使が婦人たちに語ります。「なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか、あの方はここにはおられない。復活なさったのだ。」婦人たちの恐れはどれほどだったでしょう。恐れはなかなか喜びには、変わりませんでした。
それにしても、「生きておられる方を死者の中に捜す」という言い方は、本質をついた言葉だなと思います。死んだらおしまいという感覚が私たちのなかにはありますものね。
私たちは、イエス様を歴史上の過去の人物として見てしまう傾向があります。でも、それは、死者の中に捜すということになるかもしれません。あまりに、人間と離れた架空の人物としてイエス様を見てしまう傾向もありますよね。
イエス様を今も生きておられるお方として、つまり、私の今を知り、私に介入することが出来るお方としてイエス様を考え、イエス様を求めることが大切なのです。もちろん、すべてが、私たちの願いどおり、私たちの思い通りになるわけではありませんが、とにかく「死んだままのお方ではない」というのが聖書の大事な教えです。
この章の後半には、よみがえられたイエス様に出会った人たちの様子が書かれています。彼らは、イエス様から聖書の解き明かしを聞いて「心が燃える経験」をして
います。
同じ主イエス様は、「今も生きている」と聖書は教えているのです。だから、私たちに救いをもたらし、慰め、励ましを提供してくださいます。私たちの永遠の同伴者として。
祝福がありますように。