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飛行機はあるんでしょ。 |
鈴木
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飛行機は年中飛んでるし、
1時間で行くんだけど、
人はだいたい汽車を利用してますね。
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その夜汽車は寝台列車なんですか。 |
鈴木 |
寝台。
ベッド列車みたいになってる。
ソファが2つ並んで、
それをちょっとこう、
ひっくり返す。
シーツとか毛布とかも
全部ついてましたね。
準備が出来たところで、
車掌さんが
こんなでっかい鍵を渡すんだよ。
中からかけるために。 |
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鍵? |
鈴木 |
そう、鍵。
内側から鍵をかける。
ガッチャーンってかけるやつ。 |
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個室になってるんですね。 |
鈴木 |
そう、
寝るときはその鍵をかけてくれ。
でないと入ってきて
お金持っていっちゃう人が
いるんだって!
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恐ろしい〜。 |
鈴木 |
恐ろしいよ。
トイレ使いたいんだけど
って言うと、
鍵をあけてくれるの。
寝る前に車内食の弁当を
持ってきてくれてりも
するんだけどね。
なんだかんだあって、
起きたらペテルブルグ。
ホームに降りたら領事館の人がお出迎え。
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待ってるわけですね。 |
鈴木 |
そう、大使館を通じて2人来てた。(笑い)
「鈴木さんですよね。
領事館の者です。」ってね。
かっこいいー!
こんなことありえないでしょ。
それで彼らの先導で、
ペテルブルグの
マリンスキーって病院に直行。
マリンスキーは劇場とかもあって、
有名な町だから
そこはもう、ばっちり。
随分前から打ち合わせしてたし、
日曜日だったんだけど、
ちゃんと普通の値段でやってくれた。
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…つづく
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