鈴木雪夫、ロシアへ行く
第7回「夜汽車の旅」
編集 飛行機はあるんでしょ。

鈴木

飛行機は年中飛んでるし、
1時間で行くんだけど、
人はだいたい汽車を利用してますね。

編集 その夜汽車は寝台列車なんですか。
鈴木 寝台。
ベッド列車みたいになってる。
ソファが2つ並んで、
それをちょっとこう、
ひっくり返す。
シーツとか毛布とかも
全部ついてましたね。
準備が出来たところで、
車掌さんが
こんなでっかい鍵を渡すんだよ。
中からかけるために。
編集 鍵?
鈴木 そう、鍵。
内側から鍵をかける。
ガッチャーンってかけるやつ。
編集 個室になってるんですね。
鈴木

そう、
寝るときはその鍵をかけてくれ。
でないと入ってきて
お金持っていっちゃう人が
いるんだって!

編集 恐ろしい〜。
鈴木

恐ろしいよ。
トイレ使いたいんだけど
って言うと、
鍵をあけてくれるの。
寝る前に車内食の弁当を
持ってきてくれてりも
するんだけどね。
なんだかんだあって、
起きたらペテルブルグ。
ホームに降りたら領事館の人がお出迎え。

編集 待ってるわけですね。
鈴木

そう、大使館を通じて2人来てた。(笑い)
「鈴木さんですよね。
領事館の者です。」ってね。
かっこいいー!
こんなことありえないでしょ。
それで彼らの先導で、
ペテルブルグの
マリンスキーって病院に直行。
マリンスキーは劇場とかもあって、
有名な町だから
そこはもう、ばっちり。
随分前から打ち合わせしてたし、
日曜日だったんだけど、
ちゃんと普通の値段でやってくれた。

…つづく
夜汽車のお弁当。これはなかなかの味だったらしいです。
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