鈴木雪夫、ロシアへ行く
第8回「ペテルブルグ、1日目」
編集 大使館の人が、待ってるわけですね。

鈴木

そう、大使館を通じて2人来てた。(笑い)

編集 その夜汽車は寝台列車なんですか。
鈴木 「鈴木さんですよね。
領事館の者です。」ってね。
かっこいいー!
こんなことありえないでしょ。
それで彼らの先導で、
ペテルブルグの
マリンスキーって病院に直行。
マリンスキーは劇場とかもあって、
有名な町だから
そこはもう、ばっちり。
随分前から打ち合わせしてたし、
日曜日だったんだけど、
ちゃんと普通の値段でやってくれた。
編集 ふふふ。
鈴木 最初はね、
「日曜日でエキストラなんだから、
その分のお金を払ってくれ。」
って話もあった。
日曜出勤だって言うんだけどさ、
病院で日曜出勤ってとるなよな!
編集 やっぱり国が大きいと、
いろんな人がいるんですね。
その日はちゃんと
午前中に終わったんですか。
鈴木

そうですね。
7時に着いて、
9時から始めましたからね。
ほかのメンバーは、
ペテルブルグに着いてから、
エルミタージュとか、
世界最高の美術館を見てるわけ。

編集 みんなは飛行機ですか。
鈴木

そう、僕は夜汽車。
透析が終わってから
ホテルに帰って、
「よし、ステーキ食べて
体力回復だ。」
ってことで、
ホテルの中のステーキ屋さんに
行ったわけですよ。
わらじのようなってのは
昔からよく言うけど、
出てきたステーキが
まさにそれ!
わらじのように、
切れない肉ってのがあるんだねえ。

編集 大きさがわらじサイズってだけじゃなくて?
鈴木

切れないんだよね。
大きさはたいしたことないんだよ、
こんなだから。
そして、高い、高い!

編集 へ〜え、
肉類はあまりないんですかね。
その切れない肉は、
食べることは出来たんですか?
鈴木 一生懸命ね。
体力回復にはご飯も必要だから、
メニューにあったライス
ってのを頼んだんだけど、
お湯をかけて1分くらいすると
食べれるってやつ。
それが出てきた。
パサパサですよ。
まあ、これも米に違いないと思って、
一生懸命食べた。
それで1000円ちょっとだね。
小さな肉とご飯と、きゅうり3切れ。
生野菜がないんだよね、
冬場のロシアって。
編集 もう、おいしいとか
そういう次元じゃないんですね。
鈴木 まずい。
夜汽車のお弁当。これはなかなかの味だったらしいです。
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