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大使館の人が、待ってるわけですね。 |
鈴木
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そう、大使館を通じて2人来てた。(笑い)
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その夜汽車は寝台列車なんですか。 |
鈴木 |
「鈴木さんですよね。
領事館の者です。」ってね。
かっこいいー!
こんなことありえないでしょ。
それで彼らの先導で、
ペテルブルグの
マリンスキーって病院に直行。
マリンスキーは劇場とかもあって、
有名な町だから
そこはもう、ばっちり。
随分前から打ち合わせしてたし、
日曜日だったんだけど、
ちゃんと普通の値段でやってくれた。 |
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ふふふ。 |
鈴木 |
最初はね、
「日曜日でエキストラなんだから、
その分のお金を払ってくれ。」
って話もあった。
日曜出勤だって言うんだけどさ、
病院で日曜出勤ってとるなよな! |
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やっぱり国が大きいと、
いろんな人がいるんですね。
その日はちゃんと
午前中に終わったんですか。 |
鈴木 |
そうですね。
7時に着いて、
9時から始めましたからね。
ほかのメンバーは、
ペテルブルグに着いてから、
エルミタージュとか、
世界最高の美術館を見てるわけ。
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みんなは飛行機ですか。 |
鈴木 |
そう、僕は夜汽車。
透析が終わってから
ホテルに帰って、
「よし、ステーキ食べて
体力回復だ。」
ってことで、
ホテルの中のステーキ屋さんに
行ったわけですよ。
わらじのようなってのは
昔からよく言うけど、
出てきたステーキが
まさにそれ!
わらじのように、
切れない肉ってのがあるんだねえ。
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大きさがわらじサイズってだけじゃなくて? |
鈴木 |
切れないんだよね。
大きさはたいしたことないんだよ、
こんなだから。
そして、高い、高い!
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へ〜え、
肉類はあまりないんですかね。
その切れない肉は、
食べることは出来たんですか? |
鈴木 |
一生懸命ね。
体力回復にはご飯も必要だから、
メニューにあったライス
ってのを頼んだんだけど、
お湯をかけて1分くらいすると
食べれるってやつ。
それが出てきた。
パサパサですよ。
まあ、これも米に違いないと思って、
一生懸命食べた。
それで1000円ちょっとだね。
小さな肉とご飯と、きゅうり3切れ。
生野菜がないんだよね、
冬場のロシアって。 |
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もう、おいしいとか
そういう次元じゃないんですね。 |
鈴木 |
まずい。 |