鈴木雪夫、ロシアへ行く
第13回「帰国の途、その1」
編集 その旅は、帰りは順調だったんですか。

鈴木

帰りね。
5人残ってたんだけど、
ペテルブルグから
11時発の国内線で
モスクワに飛ぶことになってたから、
全員搭乗を済ませて
いよいよ飛びますよって時に
「空港が閉鎖になりました。」
ってことでみんな降ろされて
ロビーで待ち!

雪の空港
確かに
吹雪いてます
機内に
入ったけど…

編集 雪で?
鈴木 雪で。
普通だったら飛ぶんじゃないかなあ
ってくらいの雪だったけど、
そこで5時間。
本来ならその後
モスクワで乗り継いで、
7時くらいのアエロフロートで
成田に行くはずだったけど、
ようやくモスクワに着いた時には
もうだめだった。
でも、ともかく
日本方面に行くやつに変えてくれ、
ということで
アエロフロートの事務所に掛け合って
北京行きに乗ることになった。
編集 なんか、やばそうじゃないですかあ。
北京まで行ったんですか。
鈴木 7時間かけて
北京まで行ったんだけど、
飛行機の中には
今までみたこともないような
雑多な民族。
モスクワ空港でも
そうだったんだけど、
北京でも僕だけ止められて
なかなか出られなかった。
空港にもいろんな民族なんだよ。
中国人、北朝鮮、インド、パキスタン。
北朝鮮の人は
パスポートをチェックされて
足止めくってるしね。
いろんな国の人たちでごったがえすカウンター
編集 日本にいるとわからないけど、
世界にはいろんな人が
いっぱいいるんですね。
鈴木

とにかく
ずっとその北朝鮮の人の
パスポートをチェックしてるもんだから、
なかなか搭乗出来ないんだよね。
その人も脂汗かきながらさ、
我々に「南朝鮮の人?」って
聞いてくるんだよ。
「We are Japanese」って言うと、
さっと顔色が変わるんだよね。

編集 ふ〜ん。
鈴木

まあ、それでも
とりあえず北京に行こう、
アジアだし、
ということで
7時間かけて北京に着いた。
トランジットで一旦入国手続きをして、
改めて出国手続きをするんだけど、
ともかく延々と歩き回る。
もうぶっ倒れるんじゃないか
ってくらい歩き回って、
ようやくJALのカウンターにたどり着いた。

エカテリーナ宮殿のレストラン。今回は食べ物の写 真、多し。
編集部へのメールは下記のアドレスへ(件名にロシアと書いてください)
Copyright(C)2003-2004 Bebrave