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JALを見た時は、ほっとしましたか?
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鈴木
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ほっとなんてもんじゃないね。
「ああ、これで安心して乗れる」
って思ったね。
これで無事に帰れる。
それはもう切実な思いでしたね。
搭乗までJ
ALのラウンジで待ってたんだけど、
そこはいろんな食べ物があって
全部食べ放題。
まずは、おいしいコーヒー。
指揮者の奥さんが、
「おかゆがありますよ、
中華粥がありますよ」
って言うから
「よし、食べよう!」って。
その1週間で初めて米の味がしたね。
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そのラウンジは
日本と同じ感じなんですか。 |
鈴木 |
うん、JALのラウンジだからね。
中華粥の次は
中国製のカップラーメン。
僕は食べなかったんだけど、
指揮者と事務所の人が食べて、
「うまい!」って
2杯もおかわりしてさ!
そして食べ終わったら、
今度は爆睡!!
起きたらもう搭乗時間ぎりぎり。
あっという間の4時間だったよ。
JALの機内に入ったとたん、
「ああ、これで無事に帰れる。」
って思った。
そう思えるくらい、
スチュワーデスの人の笑顔が
安心感を与えてくれた。
JALのラウンジで
たっぷり食べて
お腹いっぱいになってたんだけど、
機内食がカレー。
しかもビーフ。
これはもう食うしかないだろうって
思って食べたよ。
やっぱりおいしかったね。 |
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そうですか。 |
鈴木 |
ロシアは冬の時期、
あまりの寒さに
生野菜や
そのほかの食料品が
非常に不足しているんだよ。
ホテルで出る物は
あんまり口に合わなかったんだけど、
エネルギーのつもりで食べてるからね。
そういう事情もあったから、
JALの機内食はうまかったよ。 |
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日本再発見って感じですね。 |
鈴木 |
そう、
まあ、それはよく言う話しだけどね。
でも、それはそうですね。
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透析という、
他の人は味わうことのない
経験までしたわけですからね。 |
鈴木 |
そうね。
まあ、やらなきゃいけないことだから。
合唱隊の編成も、
パート別に3人ずつくらい
いるんだけど、
オクタビストは
一人だから
僕がこけるわけにはいかない。
そのためのコンディション維持
という意味も、
透析にはあるからね。
コンサートがうまくいくようにと、
それだけを考えて
ある程度の緊張感を持ってたからこそ
無事に成し遂げたという感じ。
普通の健康人でも
ちょっとハードなスケジュールだったよ。
でも、まあ、面白かったな。
ペテルブルグには、また行ってみたい。
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ある意味
どこもゆっくり見てないですもんね。 |