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ある意味
どこもゆっくり見てないですもんね。 |
鈴木
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見てないですね。
唯一観光出来たエカテリーナ宮殿でも、
これ以上歩くと
今晩のコンサートにひびくからだめ
っていうのがあったからね。
エルミタージュの美術館は
見たかったなあ。
でもなんせ広いから
俺の体力じゃ、
ちょっと無理だ。
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泊まりがけでいかないと。 |
鈴木 |
病院もさ、
玄関入ってから
透析を受ける場所ってのが
とても遠いんだよ。
途中で道路を3つ横切るくらい、
とおーくの方にある。
とにかく広い!
病院なんかも
使ってないところが
たくさんあるから、
結構暗いんですよ。
ソビエト時代に
そういうものを
どんどん作ったんですよね。
特にスターリンの時代に、
そういう「すごいぜ!」
っていう建物を作ったわけだよ。
道路は道路でめちゃくちゃ広いし。
滑走路に使うらいしけど。
なんでこんな無駄があるの
って感じだけど、
そういうのは全部モスクワですよ。
ペテルブルグは
昔の都だからまた違う。
古い町並みが残ってるし、
人間もヨーロッパに近い。
まあともかく、
無事帰ってきてよかったとは
思いますけどね!
ロシア正教の音楽は
面白いから聴いてみるといいですよ。 |
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そうですね、ぜひ聴いてみます。
お薦めは? |
鈴木 |
お薦めは「晩祷」ですよ。
なんといっても晩祷ですよ。
いろんな晩祷があるんだけど、
ラフマニノフのは
やっぱり素晴らしいです。
教会のなかで
延々と歌い嗣がれてきた典礼を
司祭が語るわけなんだけど、
それは1000年ちかく
歌い継がれてきた唱法と様式。
言葉もほとんど同じ。
それをラフマニノフが
合唱曲として新たに作曲した。
そのメロディーも素晴らしいし、
音もすばらしい。
ヨーロッパじゃないし、
アジアでもないし、
その両方のにおいがする。 |
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それはぜひ入手してみましょう。
ありがとうございました。 |
鈴木 |
いえ、いえ。
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