私たちの生活
はじめまして。私、ユミコと申します。家族はダニエルという名の夫が一
人。 平穏無事に暮らしたいはずなのに、私たちの生活、何故か波乱含みでドタバタしています。極めつけはつい最近の事、ダニエルが糖尿病と診断されてしまったのです。まだ、三十代半ばの若さです。いったいこれからどうなるのでしょう? |
あまりに当たり前で、いちいち意識しない事を数えてみた。 夜、寝たら、必ず朝は来ると思っている、 太陽は、必ず昇ると思っている、 そして、朝が来れば自分は目覚めると思っている (もちろん、寝坊する事もあるが)、 しかも、昨晩、眠りについたのと同じベッドで目覚めると思っている、 昨日と同じようにまた、一日が始まると思っている、 世界は昨日の延長線上に続いていると思っている・・・ 時々、倦怠感を感じる時がある。 当たり前の繰り返しにうんざりする事がある。 そしてもっと起伏のある毎日を欲しがる・・・ 誰でも一度や二度はあるだろう。 でも、もしもそんな起伏が実際に自分の生活に訪れたとしたら、 いったいどんな風に感じるのだろうか。 その時こそ、当たり前である事の価値がわかるのではないか? 健康もまたしかり。 私たちは多くの場合、大した努力もせずに「健康であ る事」を手にしている。 けれども、ある時、何かの拍子にこの、 「当たり前 に健康である状態」を失ってしまう事がある。 身体の非常に精巧なメカニズ ムが壊れてしまう事がある。 そんな時、初めてはっきりと見えるようになるものがある。 あるいは、頭 の片隅でぼんやりとわかってはいたけれど、 何となく遠ざけて来たものと、 対峙せざるを得なくなる。 もしかして、それは私たちの人生がより良い方向へ導かれて行くための、 大きなきっかけとなるのではないか? 糖尿病という突然降って湧いた、ありがたくない人生の道連れ。 しかも今後一生共に歩かなければならない道連れだ。 ダニエルの道連れは必然的に私の道連れでもあるわけだけれど。。。 こいつは、そんなきっかけとなってくれるのだろうか。 |