クリエイティブの現場へようこそ!

私の知り合いのCM音楽制作会社「スーパーボーイ」のサンプルCDに、鈴木雪夫さんの声が登録されています。今回スーパーボーイの御好意によりその音をここで披露することが出来ました。この原稿も本人が考えたらしいです。笑ってください。↓↓↓

今回の作品はこれ!

鈴木雪夫
「Feel The Spirit+2」

芸は身を助すくという言葉がありますが、この人を見ているとなんだかそんな感じです。

鈴木さんのプロフィールはこちら

第11話です。
インタビューもいよいよ最終回を迎えましたが、今後のプランやゴスペルについてのワンポイントもいただきました。「やっぱゴスペルはメッセージだから、メッセージを伝える人になって欲しい。」というアドバイスは、ゴスペルを他の言葉に置き換えても通 じる、大切にしたい言葉です。

編 集 ところで、最近ゴスペルを教えてたりもするんですか。
鈴 木

そう。

編 集 いやー、僕は最初、鈴木さんとゴスペルが結びつかなかったんですよ。
今のゴスペルクワイヤーって、なんか、“ワ”ーという感じでしょ。
鈴 木 あれはやらないようにしてる。
だから僕のは、どちらかと言うともうちょっと前のゴスペルですね。
編 集 それは選曲もふくめて?
鈴 木 そう、そういうふうにしとかないと、スタイルだけになっちゃうでしょ。
編 集 やっぱりゴスペルってのは、スピリチュアルが発展していったものなんですよね。
鈴 木 そう、いわゆるスピリチュアルってのは、黒人たちが教会に入れる前の、自然発生的な、暗い所で夜ひそかに集まってミーティングをやる時に歌ってた。
その楽曲ってのは、アフリカだったり、カリブだったり、教会からもれ聞こえて来る賛美歌の要素もあるようなものが自然発生的に生まれてきたんだよね。
コールアンドレスポンスの一番の元ですよね、スピリチュアルって。
で、それが教会に入れるようになって、聖書の言葉を使った時にそこから少しゴスペルに入ってきてんですよね。それまでは聖書の言葉を使ってないんですよ。まったくの感じたままを歌ってるの。
さっきのコールアンドレスポンスのコールの部分に聖書の言葉、いわゆるグッドニュースを使うようになった時にゴスペルが生まれて、それがこんどは教会から出て新しい言葉を使うようになった時に、今のゴスペルの原形が出来た。
でも最初のゴスペルを聞くとやっぱりスピリチュアルですよね。
編 集 今いろんなところでゴスペル教室とかやってるじゃないですか。
さっきの鈴木さんの話しじゃないけど、歌っているうちに歌詞が心に引っ掛かる人がいるかも知れませんね。
鈴 木 うん、だからそのために曲はやっぱり選んでいかないとだめですよね。
今のスタイルだけのゴスペルって、ゴスペル風にアレンジしたというだけで、楽曲自体は全然違うってのもあるじゃなですか。
そこには引っ掛かる言葉がなにもないんだよね。
だから言葉も選んであげれば、叫ばずともいけるんじゃないかなと思うんだよね。
ひそやかなゴスペルってものあるわけじゃない、ゆったりと動くような。
今は8符でウワーといって、そこがいいと思われてるけど、僕の場合は、そこに行く前の曲をやっていければと思うね。
編 集 今後はそういう「スピリット」のところにまで目が行くのかも知れないですね。
鈴 木 行って欲しいと思いますね。
だんだん歌ってる言葉に引っ掛かってくる人が出て来ると思うんだよね。 この言葉はどういう意味って。
だからスタイルだけじゃなくて、その問いに答えられるような受け皿が必要だし、やっぱゴスペルはメッセージだから、メッセージを伝える人になって欲しい。
編 集 なるほど、わかりました!
 
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